大学4年生の時、進路に一瞬だけ官僚という選択肢が急浮上した話。③ 一次合格者説明会編

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はじめての説明会

 

無事一次合格したのでとりあえず官僚の仕事内容を知るために代々木のオリンピックセンターで行われる説明会にいくことに。

その日夕方から用事があったため時間的に4つの省庁しか回ることができず、最初からどこを回るか考えてみた。

そこで自分が大学生かつやった中で少しでも興味を持ったのが以下の5省庁

・国税庁

・財務局

・財務本省

・外務省

・文部科学省

 

正直一番興味があったのが文科省なんだけども時間の都合上回れなかった。

 

国税庁

一番最初にいったのが国税庁の説明会だった。ここで自分の官僚へのイメージが一気に変わることに。説明会の担当をしていた若い人は凄く熱い人だった。僕は官僚って結構クールな感じの人を想像していたのでこれは意外。

話の流れとしては

 

「今日本の税システムを模範としてアジア諸国に導入する動きがある。」

「海外では割と税金をしっかり納める人が少ない。結構な割合の人が脱税している」

「日本の脱税率ってどれくらいだと思う?」

って質問に対して会場では20%とかが主流な答えだった

それに対して

「実は日本の脱税率って5%きるような水準でこれは世界的に見てもかなりの低水準」

「日本のほとんどの人は真面目に納税している。」

「日本の国税について国税庁が「マルサの女」などに見られるように嫌われているけどもこれは脱税をするような数%の人たちのイメージでしかない。」

「僕らが税金をおさめてもらうよう努力するのは真面目な人が損をしないためでもある。」

ことなどの紹介がされた。

だいぶ心打たれた。

 

その上で、国税庁が国民から嫌われたり、怖いイメージを持たれることはいいことだという話も、なぜなら

「自分たちが怖いと思われることでしっかり払ってもらえることが結局真面目な人が損をしない方法なら嫌われ者になることはそんなに悪いことじゃない。」

人がやらなくて、誰かがやらないと行けない仕事がある。そういう仕事を誇りを持ってやっている。

 

という話を聞けた。

非常に感動したし、国税庁はいりたいとすら思わされた。が、僕はあくまでもこの人に惚れ込んだのであって国税庁に惚れ込んだわけではないと後で考えた

それでも、こういう人と巡り会えたことは自分の人生にとって非常にプラスだったし、官僚に対する負のイメージは払拭された。

 

財務局

50近くのおじさんの話だった。長々と財務局の事務的な仕事に就いて聞くことに。地方の土木関係とか公共事業の話であまり自分には興味のないテーマだったので話半分にきいてしまった。

 

外務省

外務省の話も熱かった。特に中東の話でこちらもやはり「危険の中でも自分たちがやらないといけない」問題に対する誇りが垣間みれた。外務省の人の中でも殉職した人もいるような中で、外交戦に対する熱い志を感じた。何よりも話している人たちが、本当に平和を求めているんだなということが伝わってきた。

 

しかしながら、自分の選択肢として外務省というのはこの時点で消えた。非常にロマンと言うか志の必要な職場で魅力的ではあったけど、自分の培ってきた能力などであればより国税庁の方は魅力的だったからだ。進路選択の話にもなるけども「魅力的な仕事の中でどこに自分の力を傾けたいか・べきか。」というのは情熱とは別に必要な要件だと思う。

 

財務省本省

さて、この日一番最後にきた財務省本省は説明会の空気がぴりっとしていた。

僕は本当に官僚について知らなく、「どこか人気」かすら知らなかったけど

「本省っていうだけあって少しは人気なのかな?」とか思っていた(まぬけ)

 

話の中で主計局の主査の人が自分が実際に官僚になるときの話となってからの話をしてくれたことを覚えている。

 

その人は民間の就職をしながら一つの選択肢として官僚を受けてみたところ試験に合格し、たまたまいった財務本省で気に入られて内定をえたらしい。特にもとから官僚になろうと思っていたわけでもない僕にとって非常に親近感が湧くし、「やっぱり進路選択の一つとしてみてもいいのかな」と思わせてくれた。

 

その人が官僚になってから地方の国税局のTOPとしていきなり働くと行くことになったと聞き「なんで国税庁じゃなくて財務本省の人が????」とか

「庁と局の違いって何???」とか疑問でいっぱい。

あとで知ったけど財務省本省って凄く偉いらしい(権力的に)

で、国税庁も財務省の中に入っていて、よりTOPに位置づけられているみたい。

また庁が中央で局が地方っていうイメージ。省が庁を束ねているところ。

つまり財務省本省はお金のことに関してのTOP中のTOP。やばい。(知らなかった)

 

この人の体験談を聞いたりするなかで純粋に本省に興味がでてきた。

もちろんそのあとすぎに調べて知ったけど東大卒でなければ内定は難しいことも知った。

 

この説明会を経ての感想

この時点で自分の志望として財務省本省、国税庁、文部科学省の3つがあった。

もちろん「官庁訪問するのであれば」の話であって、

「最終合格とかできないだろう」

「というか、しても官庁訪問行かないだろう」

と考えていたのであくまでも頭の中の興味的な話としてだった。

 

④ 2次試験編に続く…。