大学4年生の時、進路に一瞬だけ官僚という選択肢が急浮上した話。⑥ 最終話

このエントリーをはてなブックマークに追加


迷い

f:id:taithon:20150224160636j:plain

人事院面接の前にお世話になった先生に結果を報告した。

喜んでくれた。

この時点であったことは一回だけだったのに

この人に喜んでもらえることが嬉しかったことを覚えている。

もちろんゼミの先生や、個人的にお世話になっていた人には連絡した。

みんな喜んでくれた。

自分のことじゃないのに喜ぶ教育者の人たちに囲まれた大学生活を送れた

このことには今でも感謝している。

 

さて、最終合格の数日後から官庁訪問は始まる。

この時点で僕は前々から考えていたこととして「官庁訪問は行かない方がいいな。」

と思っていた。

 

試験と官庁訪問はまた別物で

官庁訪問することは実際に官庁に入る気があるからすることだと思ったからだ。

 

だから官庁本望で一番志望度が高い所にいくべき第一クールの一日目

僕はどこの官庁にも行かず

国家総合職を受ける前の普通の日々に戻ることにした。

 

 

 

電話

f:id:taithon:20150223233130j:plain

 

官庁訪問が始まり、行くことはないなと思っていた第一クールの1日目の夜。

僕の携帯が大変なことになった。

03から始まる番号や非通知からめっちゃ電話がきた。

 

基本的に僕はあまり電話が好きじゃない、特に知らない人からのやつは

だけどさすがに

「その日にかかってくる電話」ってことはそういうことだろうってことぐらい分かった。

 

電話にでないのも失礼だと思い対応した。

省庁の名前は伏せておく(多分迷惑がかかるから)が、

自分としても思いがけないところから

是非一度顔を出してほしい

といってもらった。

 

もちろん、自分が大学院進学を真剣に考えていることを伝え、そのような状況でも失礼に当たらないのであれば喜んでいきますと伝えると先方から

「その上でも、是非お越し下さい」

と伝えてもらった。

 

なんというか、人生で人に求められる機会はそれほど多くなくて

その中での感覚と言うかそういう物に従ってみたいと思った。

すくなくとも、この時点で僕はもしかすると官僚という選択肢を真剣に考え始めた。

 

 

官庁訪問

f:id:taithon:20150224160655j:plain

 

第一クールの3日目からその省庁に何度か行って

人事の人や若い人、偉い人とも面接をした。

僕は率直に「大学院進学を考えている」胸を伝えて、その中でいろんな話を聞いた。

 

海外大学院留学帰りの人を中心に

そのあとの僕の人生に非常にためになる話を聞けた

 

 

もちろん、相手には志望しているわけではないことを伝えていたので

ある程度いったところでそれ以上の選考はないことになった。

 

かなりあっさりしてるけども 

官庁訪問を通じて

「この国の官僚の人たちは本当に信頼するにたる人たちなんだな」ともおもわされた。

外から眺めているだけでは分からない

「官僚」というレッテルだけでは分からない。

そこには熱い志を持って働く人がたくさんいた。

本当に憧れたし、もし違う人生だったら真剣に考えたと思う。

 

ただ僕自身「この国のために頑張りたい。何らかの形で官庁の人たちと仕事をしたい」

とおもいつつも、自分にとってその道は官庁以外にあることも知った。

 

自分にはまだまだ能力不足な部分が多くある。

そういうところをまだまだ鍛えなくてはいけないと思っている。

人事院面接でいった教育の話は僕の本心だった。

語学に限らず、

「好きなことをし、悠々自適に社会を形成していく」

そんな国が僕のあこがれの国だ。

 

そのためには産官学一体となったビジョンが必要だと思う。

僕は官僚の人たちのサポートを外からしよう。そう決意した。

 

 

 

 

僕は今このときの経験を少しでも公務員を目指す人の応援に活かしたり

この国を良くする政策に関して自分できることを増やし携わっていきたいと考えている

 

今進路に迷う人は何かに挑戦してみることが必ずいいきっかけになると思います。

思うこと迷うことはあるかもしれませんが、全て経験だと思って挑んでみてください。

形式ではなく志こそより良い社会を気づくと気づかせてくれた人々に感謝。

 

 

以上