総合職合格最短ルートとは? 〜前提知識編〜③

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前回は国家総合職の対策のためにやるべきなのは

数的処理・英語・ミクロ経済学マクロ経済学
だけだという話をした。

 

で、宣言した通り

⑴ なぜ上の対策だけで合格できるのか?
⑵ なぜ予備校は網羅的に教材を送りつけてくるのか?
についての解説を今回はしたいと思う。


Q1. なぜ上の対策だけで合格できるのか?

まず一次試験に関して教養と専門の択一問題はそれぞれ40問ずつある。
その中で毎年概ね”6割”とればまず一次試験は突破できる

ここで注目すべきなのは、
「教養のうち40問中だいたい 7問が英語、15問が数的処理」
だという事実だ。
つまり、ここをしっかり対策して8割取れるようにすれば17~18点取れる。

残りに関しては
・文章読解問題など特段対策のしようがなくその場でも解ける類の問題が5問程度
・知識問題が10問ちょい
となっている

択一問題なの「他が全くわからない」という最悪のケースを考えて適当にマークしたとしても他で4点は取れる

これで教養は21~22点の確保が可能。
下のサイトを見て欲しいが、これは平均点よりも上だという事実に驚くだろう。
「英語と数的処理ができないから、知識問題対策に逃げて結局加点できない人」
が大勢いるのはなんとなくわかってもらえると思う。

 

さて、1次試験の専門科目と2次試験の専門科目に関しては

・実はそれ以外の科目は名前が違うだけでミクロマクロの問題が解ければほぼ解ける問題である
・完全な知識問題で対策しててもほとんどの人がとれないような問題
という理由だ。

「ミクロマクロを分かっていれば他の問題は解ける」が
「ミクロマクロを知らないとそもそも他の問題は解けない」
ということ。

特に、2次試験の論述では
経済原論・経済政策・公共政策B
の3つを選択するといい。
・経済原論は完全にミクロマクロの論述
・経済政策は時系列のグラフとか見せられてどこで何が起きたかを少し覚えて於けば後の説明は全部マクロの話
・公共政策Bは毎年答えがほぼ同じ 笑

だからだ。

「まてまて、人事院面接と政策論文の対策は?」
って言ってくる人いると思うので、ここの対策が入らないことを説明したい

まず、人事院面接に関しては
たとえ対策しても大差ない、というか面接対策なんて1日あればできるし人に評価される話し方するのに公務員用とか就活用とかない。
自分が象徴に入って何がしたいのか、どういう官僚になってどう言った日本にして行きたいのかというシンプルな問いに対して「本音」で答えるだけでいい。
それがない人は試験勉強をしながら「自分で考えるべき」

よく言われるけど、
「ノック何回したか」
「着席してくださいと言われるまで立っていたか」
なんて関係ない
自分の考えた志望動機を”堂々と言えるか”どうかだけ。

突っ込まれて答えられなくてもそこまですればまずEはこない。
僕自身面接対策にかけた時間は前日だけ。
聞かれた問いに関しては全部自分の体験談をもとに語った
難しいテクニックとかいらない、誠実な君を見せれば大丈夫ってこと

それなのに予備校はテクニック重視、練習してガチガチに武装したのを出すから逆に面接官からしたら胡散臭くなる。
また時間があるときに1日でできる面接対策を更新するが、予備校に通ってまでやる話ではないことをとりあえず伝えたい。

次に政策論文に関してだが、
ここでは完全に書くことは自由
じゃぁ採点者は何で点数をつけるか?
①問題に対して答えているか?(話が脇道に逸れていないか?)
②飛躍した論理展開などはないか?
③具体的な話で分かりやすいか?

これだけ。
こういうのは、大学のレポート作成で身につける能力
こっちにかんしても日頃から気をつけることで自然と対策になるような方法論を他の記事で書くけど、ほかの人と大差がつかない


結局、合否を決めるのは「数的処理・英語・ミクロマクロ」でそれ以外は差がつかない科目だということがわかってもらえたかと思う。


長くなったけど、それでは
Q2. なぜ予備校は網羅的に教材を送りつけてくるのか?
について答えたい

これは簡単。網羅していないと顧客(生徒)から文句が出るからだ。
総合職経済を選ぶ学生の中にも、数的なものが苦手な学生がいる。客商売である以上そのような学生の要望にもしっかり答えなくてはいけない。
しかし、この記事を読んでくれた人には伝えたい。

①君がもし、数学がある程度得意なら上記の対策をすれば経済区分は合格できる
②君がもし、数学が苦手であれば経済色ではなく法律職で受験すべき

試験は手段なので、どの区分で受けるかは問題じゃない
いかに効率的に合格して、より有意義な行動をするかを考えたほうがいい
これは一桁合格を目指している人も同じだってことについても別の記事で書こう。


さて、これで前提知識に関しては大丈夫だと思う。
では、実際に対策変異に次回からは入って行きたいと思う。