なぜ問題を解いた数と正当率は必ずしも比例しないのか?

試験対策上問題演習というのは言わずもがな非常に重要だ。

しかし、その問題演習をいくらやっても点数が向上しない時がある。

なぜなのか?

 

公務員試験の合格の基準は大体6割と言われている。

大勢の受験者が長い期間をかけて対策しているのにもかかわらずこの正答率は、あまり高くないように感じる。

問題が難しいのだろうか?必ずしもそうではない。

8割の問題は「難しい」という以上に「定石を知っていれば解ける」問題だ。

 

ではその「定石」を知らないから解けないということになるはずだが、

予備校や参考書には十二分にそのような「定石」が書かれている。

 

この上で、正答率が上がらない最大の理由は

「定石を知ってはいるが使いこなせていない」

ことに尽きる。

 

問題を解く際に答えを見てあっているかどうかだけ確認してはいないだろうか?

問題を解いた時にわからなかったところを埋めるのではなく「解く数」にこだわっていないだろうか?

 

もちろん一定数以上数をこなすのは大事だが、正答率を上げるためには何よりも

「曖昧にしていたところを解説で復習」することにつきる。

 

問題を解いているけどなかなか正答率が上がらない人は参考にしてほしい。

(もちろん使用している本の問題解説が丁寧な方がいいのは言うまでもない。)

読解能力を上げる方法

小学生の時から国語が苦手だった。

中学受験をした時に算数には自信があったけども、国語に関しては本当にダメ。

中学受験の模試で算数の偏差値が85を超えたのに国語の偏差値が32とかだった記憶がある。

 

「自分に国語のセンスはない、算数で頑張るしかない」

とその時すでに感じていたが、高校の大学受験を控えてそうもいかなくなった。

センター試験の国語の占める割合は900点中200点。落とすわけにはいかない。

しかし解けないものは解けない。非常につらい。

 

そこで、どうすれば国語が解けるのか考えてみた。

その時まで自分は「国語なんて対策方法ないやろ」と考えていたが実はそんなことない

もともと適当なので、わからない単語とか語句を読んでる時は推測して正しく解釈しているかどうかの確認をしていなかった。

文章というのは当然日本語で書かれているが、その単語や語句の正確な意味がわからないままでは答えようがないそこで

頻出語彙をしっかり抑える

ことにまず挑戦した。効果は割とすぐに出たと思う。いままでとは読み方が一気に変わった。特に評論文系のものは読むのが好きになったことを覚えている。

下の本が効果的だと感じた。

 

頻出現代文重要語700 (新版完全征服)

頻出現代文重要語700 (新版完全征服)

 

 

さて、いままで対策のしようがないと感じていた国語に対してある種のやる気が出てきた。すると、現代文の問題を解くのがだんだん楽しくなってきた。

問題をたくさんとくと「構造主義」というテーマなどに興味が出た。

すると、別の読解問題で「構造主義」のテーマが出た時はほとんど正答・間違えても一問程度になった。

「テーマ」を抑えることの重要性をそれまでの自分は理解していなかった。

 

つまるところ、読解問題のテーマとはある程度パターンがある。

まずは頻出語彙を押さえた上でテーマに関してひとつひとつ理解すればそれは試験問題を解くだけではなく読書の習慣にも繋がるだろう。

 

 

僕はいまでも国語が苦手だ。よく言葉を間違えたり解釈を間違えたりする。

しかし、自分の慣れ親しんだ話はやはり得意だし、昔に比べて理解のレベルは着々と上がってきた。

苦手科目の克服は、じっくり腰を据えてやる。

対策のしようは必ずあるということに気付けたいい機会だった。

 

2015年度最終合格者 合格体験記①

こんにちは。たいそんです。

本日は、後輩で本年度国家総合職最終合格をしたR君の合格体験を紹介したいと思います。直近の合格者ですので、ぜひ参考にしていただきたいと思います。

以下、R君に書いていただいた体験記となります。

 

 

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  • 公務員試験合格体験記

 

試験結果

一次試験

教養:30/40

専門:29/40

席次:2桁前半

 

  1. 試験対策について
    1. 学習開始時の基礎知識

受験自体は前々から決めていましたが、交換留学試験や大学での講義の関係で、対策に本腰を入れ始めたのは2月上旬からとなります。一次試験まで4ヶ月での短期決戦でした。この時点での知識量は、学部講義で中級のミクロマクロ、統計学計量経済学国際経済学を履修しているくらいです。この時点で特段公務員試験対策はしていません。経済数学については線形代数微積分を学習済みで、公務員試験レベルの数学には困らない基礎学力はありました。教養については中学受験を経験し、大学受験は理系で国公立を受けています。数的推理みたいな問題は中学受験で見たことあるなと言ったところ。センター試験では倫理政経を選択したため、地理歴史の知識はゼロからのスタートとなりました。英語はこの時点でTOEIC800点台、TOEFL-iBT80点台です。選択科目は当初、憲法、経済史、国際経済学でいく予定でした。後に経済史は経営学に変更しました。

 

    1. 春休みの学習について

 短期での準備となるため、予備校等には通わず独学で挑みました。まず春休みの学習についてまとめたいと思います。約2ヶ月の春休みで、学習時間は平均すると3-4時間くらいだったと思います。まず手をつけたのは教養科目の学習です。まず数的推理について。とりあえずどんな問題が出るのかいまいち分からなかったので、地方上級や国家一般も含めて300問ほど掲載されている問題集を使いました。使い方としては至ってシンプルで、まず一周して解けなかった問題のみをピックアップして一周してを繰り返しました。3周程度ですべての問題を制覇しました。文章理解はまあ何とかなるだろうと思い、学習初期では何も手をつけていません。

文系教養科目については、まず世界史に手をつけました。筆者が意識したのは、この学習は単に試験に受かるための学習であるから、出るところだけをマスターするということです。言ってしまえば試験に出ないことを何も知らなくても試験での点数は変わらないわけです。というわけで、まず教科書を通読し全体的な学習地図を頭に叩き込んだうえで、世界史の問題が100題ほど掲載された問題集を回しました。数的推理と違う点は、世界史の選択肢は「すべて根拠を以て消去できるレベル」で初めて正解としたところです。これをすることによって、演習量を5倍に増やすことができます。具体的には別冊ノートを作り、解答するのに必要な情報をコンパクトにまとめました。このノートは試験直前まで見返しました。倫理や政経についても同様です。教科書を通読後問題集という流れでしたが、基礎知識があったおかげであまり時間をかけずに学習することができました。日本史と地理は対策せずに臨みました。

理系教養科目については、物理化学については基礎知識があり、生物地学は知識なしという状態から勉強しました。物理・化学については高校で使った網羅型問題集を一通りこなし、その後問題集に入りました。生物・地学については、センター試験対策の解説本を通読し、問題集をやりました。計算型の問題は数的推理と同様のやり方で、文章型の問題は世界史と同様のやり方で取り組みました。時事に関しては後で詰め込もうと考え、春休みでは手をつけていません。

専門科目についても対策を始めました。春休みではまず、ミクロマクロの学習に焦点を当てました。定番のスー過去を繰り返しましたが、記述試験のことも踏まえて、間違えた問題に関しては背景知識を丁寧に学習するよう心がけました。特にマクロの経済成長理論など二次試験でも出題されやすい分野はきっちり固めておきました。もともとの学習でスー過去を使っていたため、比較的学習量は少なくすみました。また、憲法の学習も春休み中から始めました。憲法はまずTACの網羅型の解説本を読み、その後スー過去を繰り返しました。二周もすればほぼ間違えなくなるのではないかと思います。以上のようなことを春休みにやりました。春休みの最後に業者模試を自宅で受けましたが、この時点では一次教養5割、専門5割程度だったと記憶しています。

 

    1. 4月からの学習について

4月から大学3年となり、春学期が始まりました。大学では大学院科目を履修し始め、TAのアルバイトもやるという時間的にひっ迫した状態でした。一次試験まで2ヶ月間で、試験勉強は2時間もできれば良い方でした。まずは春休みに潰せていない範囲をやりました。財政学についてはスー過去を読んで解くことで勉強を終わらせました。時事ネタも出るので、変わらない原則部分を学習すれば十分だと思います。当初選択する予定だった経済史は試験1ヶ月前にして諦め、経営学をやり始めました。経営学も正直スー過去で十分だと思います。統計学計量経済学に関しては、大学院科目を履修する程度には基礎知識があったので、それを公務員試験用にアレンジするだけで対応しました。大学の講義は実証系で、基本的にPCを用いての講義だったので、手計算できるように公式を確認したり曖昧な部分を補強したりしました。問題集が手に入らなかったので、国家総合職の問題のみで対策を終わらせました。

試験2週間前から時事問題と経済事情の学習を始めました。使ったのは速攻の時事と実践トレーニングです。これもまた世界史と同様に、読んで別冊ノートにまとめ、予想問題のすべての選択肢を自信を持って消去するところまで仕上げました。そして試験1週間前に国家総合職の過去問を一気に演習して、試験場でギリギリまで読む用の弱点ノートを作成しました。

 

    1. 二次試験の学習について

一次試験終了後の自己採点で、少なくとも一次通過を確信したので二次試験の学習を開始しました。科目選択は、経済原論、経済政策、当日の財政学と公共政策Bの出来そうな方、という感じでいきました。二次ではよく試験委員を調べろなんて言われるので、一応調べました。そのうえで使った教材は以下の通りです。

ミクロマクロ

経済政策:特になし

財政学:特になし

公共政策・政策論文

  • 速攻の政策論
  • 地方上級・国家一般職[大卒]・市役所上・中級 論文試験 頻出テーマのまとめ方 2016年度

 

これらの参考書を約1ヶ月でやりました。実際に書いていると演習量が不足するので、使うべき理論と概要を理解しているかを確認し、危ういところを補うという形でやりました。経済学入門塾の難関論点クリア編は、国家総合職のレベルにちょうどいいのではないかと思います。政策論文はさくっと頻出テーマを確認して終わりました。もともと文章書くのは苦手ではなかったので、力配分上時間をかけませんでした。基本的に学習段階では時間等を気にせず、また手を動かして論述することもなく終わりました。実際に時間を測りながら手を動かしたのは、業者模試だけです。二次試験本番でも特に時間が不足して困ることはありませんでした。結局本番では公共政策Bを選択し、経済原論、経済政策、公共政策Bを解きました。政策論文もサクサク書いて途中で退出するくらいには時間が余りました。

 人事院面接については、実はほんの少ししか対策を行っていませんので、これと言って記述できることがありません。面接カードに沿って自分の経験を振り返り、当時何を考えたのか、何を感じていたのかということを思い出しました。カードには表面的なことを並べておき、面接で詳細を答える形式を期待しました。また二次終了から面接まで10日程度しかなかったため、大学の公務員試験受験生の面倒を見てくださっている教授に二日間面接指導をして頂いて臨みました。本番では試験官が三人ともアイコンタクトをしない、表情を変えない、頷かないというコミュニケーションとる気ない態度でした。ドラゴンクエストでいうところのうごくせきぞうです。売れないお笑い芸人の気分で25分を過ごしました。基本的に身振り手振りとか感情表現が出てしまうタイプのため、面接官が話に乗ってくれなくて大分つらい時間でした。取り繕うことはせず、あくまで自然体で挑めば良いと思います。

 

  1. 試験を振り返ってみて

 よく難関試験に分類される国家総合職ですが、経済区分に関しては一定の努力をすれば合格する試験だなと感じました。特に他の難関試験と違う点は、範囲が広すぎる代わりにそれぞれはそこまで深く聞かれないということです。他の難関試験よりそこまで思考力は必要としない試験ではないかと思います。また、1.5年かかるだとか2年かかるだとか、予備校中心に色々言われていますが、地力の差でかかる時間が大きく変わると思います。まず間違いなくセンター試験を国立型で受けている方が有利ですし、加点もあることも相まって英語ができることも有利です。そういう意味では、筆者は公務員試験には向いている経歴だったと感じます。また他の公務員試験を併願するか否かでも勉強時間は変わります。基本的に国家総合職を経済区分で受験される方は併願をしない傾向にあるとは思いますが、もし併願を考えるのであれば、どちらの合格を優先するのか、かぶっていない試験科目の勉強時間をどう配分するのかということについてよく考えることをお勧めします。

加えて、上位合格を狙うためには勉強時間がより多く必要になってくる気がします。時間を横軸にとって、点数を縦軸に取ったグラフは対数関数型になりそうです。採点プロセスはあまり知りませんが、特に論述においては、極端に言えば、ここまでは誰でもできてここからは誰もできないといった境界があるように思えます。その境界を超えられると差がつくかなという印象を受けました。筆者もあと一ヶ月準備時間があれば、もう少し上の席次が狙えたと思います。

準備期間中、時間のない中でしたが、官庁の業務説明会に複数回足を運びました。特に自分の希望省庁に関しては、後のことも考えて、真剣に参加しました。試験に合格するのは多くの人にとって通過点だと思います。特に国家総合職の場合は、最終合格では意味がない試験です。何のために試験を受けているのか、何のために時間を割いて苦しい勉強をしているのかという疑問に対し、自分なりに答えを考えるのは大事だと思います。業務説明会は自分の答えを出すヒントが多くちりばめられています。

最後にタイムマネジメントについて。極端に言うと、復習は時間の無駄であると考えています。もし一回ですべてを吸収できれば、復習時間に新しいことを学べるはずです。もちろん一回ですべて覚えるのは非常に困難です。しかし、一回で覚えるということを意識してやることは重要なことだと思います。その意識の下で、声に出して覚える方法や書いて覚える方法などの種々のメゾッドがより大きな効果を持つのではないかと感じます。

 

  1. 改善点

 大きく二点の改善点があると感じました。第一に試験準備期間の短さがあります。半年ぐらいあればもう少しのんびり対策できたかなと思いますが、短期集中型の方が集中力を上げることができるため、後悔はしていません。ただこれから受ける方は余裕を持った方が精神衛生上望ましいと思います。第二に模試の回数です。独学で費やした金額のうち、6-7割くらいは模試代だったと思います。結局数本はやる暇がなくお蔵入りになってしまったため、どこで何をやるかをもう少し詳細に計画しておけば金銭的出費が抑えられたなと思いました。

 

蛇足:印象に残ったこと

  • 経営学の問題が英語で書かれており、一瞬乱丁を疑った。
  • 数的推理のエレベータの問題。間違えたのはこの一問のはず。
  • 文章理解のミスの数。特に英語。
  • スポーツでの異文化交流の話をジェスチャー交えてやる→面接官無反応。
  • 政策論文途中退室後、名前を書き忘れたんじゃないかと気が気でなかった。

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いかがでしたでしょうか?

僕の目線からですが、彼は学部1・2年生の時から「学部の授業をしっかり学ぶ」

タイプの学生でした。単位のためというよりも「理解」を意識した学習を続けてきたからこそ知識も論理も定着して試験対策時間が短縮できたのだと思います。

また、試験対策の戦略も非常に目をみはるものがあります。

選択と集中」を見事にやってのけています。切るべきところは切る。取るべきところはとる。得意科目をしっかり作って挑むというのは重要そうですね。

彼の場合は数的処理が格段に得意な人間なのですが、もちろんそこが苦手な人も他の部分の得意科目を作ることや、戦略上まねすべき点は多いでしょう。

 

文章を読んで感じた人も多いかと思いますが、彼は優秀です。

しかしながら、それは努力に基づいた優秀さであると感じます。

試験対策の時間が短いのは、それまでの受験経験などで不断の努力をしてきた結果に過ぎません。試験対策や目標を達成する上で重要なのは

「どう自分を奮い立たせ続けるか」

につきます。この体験記が皆さんの学習のやる気をつけるものになれば僕もRくんもうれしく思います。がんばってください。

学部一・二年生のための公務員対策

 すっかり肌寒い季節になった。毎年季節の変わり目に決まって体調を崩してしまうけども、今年ももれなく風邪をひいた。勉強に病気はいろんな意味で辛いので皆さんも気をつけてください。

 さて、今回は久しぶりの更新となりましたが、標記の通り学部1・2年生で公務員を視野に入れている人へのアドバイスをさせてもらいたいと思います。

 

  • なぜ公務員なのか?

 学部前半の方で計画・目標を立てるのは非常にいいことだと思います。時期にもよりますが、2年生の後半の場合はある種の焦りから、1年生の前半なら大学生活をしまったものにするための暫定的な目標としてなど、その動機はさまざまでしょう。であるからこそ、「盲目的な目標」になってしまうことがあります。このときに「とりあえず」を強くしすぎると、あとで自分がなぜその目標を立てたのか見失いがちになります。そこでまず最初に「なぜ公務員なのか?」を考えて欲しいと思います。

 夢として外交官になりたい人、上京してきたけども修飾語は親と住むために地元の県庁や市役所を目指す人などいるかとはおもいますが「公務員でなければならない」という理由は実はほとんどありません。民間でも等価なことができたりします。「安定しているから」というのも「誰かがそう言っているから」に過ぎません。自分の長い人生計画の中で仕事を「公務員」とする理由。それは「興味があるから」につきません。

 ということは、これからの大学生活を通して「興味の矛先」が変わってしまう可能性も重々あり得るわけです。その可能性を棚上げして勉強することも集中するためには重要かもしれませんが、自分が今やってい得る行動の拠り所を理解せずに突き詰めるとあとで困るのは自分自身です。ではどうするべきか?

 

  • 「使えるもの」を極める

 さて、そういう進路選択にまだ変更の余地がある人、つまり大学1・2年生(もちろん3・4年生だってそうですが)に対して言いたいのは「使えるもの」をやりなさい。ということです。これは僕のいい方なのですが、「使えるもの」とは自分の進路選択の武器になるものです。近年国家総合職の試験にTOEICTOEFLなどの試験の結果で加点さえれる流れになりました。このようなものにぜひ取り組んで欲しい。というのも、英語ができるということはどんなとこでも役に立ちます。専門知識もそうでしょう。もしみなさんが経済学部生であるならば、経済学をしっかり勉強しておくことは今後の「履修」上使えます。また、その専門知識は「学部卒」の人間としての教養となります。経済の知識をしっかり持っていれば大学院進学も見えますし、総研などのシンクタンクでも重宝されます。民間就職をする場合数的処理能力などもwebテストで必ず問われますね。

 では、「使えないもの」とはなんでしょうか?

 一般に大学とは学問探求の場所なので、使えるか使えないかという点で学ぶかどうかを決めることは少し変です。しかしながら、進路選択を考える場合は重要でしょう。公務員試験で問われる「知識問題」というのはスキルではありません。暗記です。これは仕事をする上であまり魅力がないものだと僕は感じてます。なぜかというと、試験ではない仕事ではわからないことはすぐ調べられるからです。ネットで探せばすぐわかることをいくら知っていてもその人の能力が高いとは言えません。「技能」を身につけて欲しいのです。それはいわゆる「知能問題」を鍛えることに他なりません。

 

  • 「知能問題は苦手です…」という人に

 先に既に言ったように、みなさんにとってまず鍛えるべきは

「数的処理」「英語」「読解能力」「専門知識」

などの知能能力です。これらは技能であり、長けることでさにかを詮索することができます。苦手であることを自覚しているならばむしろ先に取り組んだほうがいいですし、取り組んで成長しないことはありません。また、「学部一年生の時はTOEIC300点だったけど2年間で900点を取った」という経験は自信につながりますし、(どこの)面接でもそういう這い上がったということはアピールできます。

 

  • 最後に

みなさんにとって公務員というのは熱くなりたいもの・現実問題の福利厚生として魅力あるもの様々かもしれません。しかし、進路を決める時に「合格」に惑わされるのではなく「自分の力を養う」ことを主眼として欲しいと思います。でなければみなさんは立てた目標以上のことはできません。国家総合職の合格を目指す人はその合格以上の力を養えないでしょう。地道に毎日進み続ける中で、今日も一歩昨日の自分を超えたと思えれる日々を歩んで欲しいです。

学部一・二年生のための公務員対策

 すっかり肌寒い季節になった。毎年季節の変わり目に決まって体調を崩してしまうけども、今年ももれなく風邪をひいた。勉強に病気はいろんな意味で辛いので皆さんも気をつけてください。

 さて、今回は久しぶりの更新となりましたが、標記の通り学部1・2年生で公務員を視野に入れている人へのアドバイスをさせてもらいたいと思います。

 

  • なぜ公務員なのか?

 学部前半の方で計画・目標を立てるのは非常にいいことだと思います。時期にもよりますが、2年生の後半の場合はある種の焦りから、1年生の前半なら大学生活をしまったものにするための暫定的な目標としてなど、その動機はさまざまでしょう。であるからこそ、「盲目的な目標」になってしまうことがあります。このときに「とりあえず」を強くしすぎると、あとで自分がなぜその目標を立てたのか見失いがちになります。そこでまず最初に「なぜ公務員なのか?」を考えて欲しいと思います。

 夢として外交官になりたい人、上京してきたけども修飾語は親と住むために地元の県庁や市役所を目指す人などいるかとはおもいますが「公務員でなければならない」という理由は実はほとんどありません。民間でも等価なことができたりします。「安定しているから」というのも「誰かがそう言っているから」に過ぎません。自分の長い人生計画の中で仕事を「公務員」とする理由。それは「興味があるから」につきません。

 ということは、これからの大学生活を通して「興味の矛先」が変わってしまう可能性も重々あり得るわけです。その可能性を棚上げして勉強することも集中するためには重要かもしれませんが、自分が今やってい得る行動の拠り所を理解せずに突き詰めるとあとで困るのは自分自身です。ではどうするべきか?

 

  • 「使えるもの」を極める

 さて、そういう進路選択にまだ変更の余地がある人、つまり大学1・2年生(もちろん3・4年生だってそうですが)に対して言いたいのは「使えるもの」をやりなさい。ということです。これは僕のいい方なのですが、「使えるもの」とは自分の進路選択の武器になるものです。近年国家総合職の試験にTOEICTOEFLなどの試験の結果で加点さえれる流れになりました。このようなものにぜひ取り組んで欲しい。というのも、英語ができるということはどんなとこでも役に立ちます。専門知識もそうでしょう。もしみなさんが経済学部生であるならば、経済学をしっかり勉強しておくことは今後の「履修」上使えます。また、その専門知識は「学部卒」の人間としての教養となります。経済の知識をしっかり持っていれば大学院進学も見えますし、総研などのシンクタンクでも重宝されます。民間就職をする場合数的処理能力などもwebテストで必ず問われますね。

 では、「使えないもの」とはなんでしょうか?

 一般に大学とは学問探求の場所なので、使えるか使えないかという点で学ぶかどうかを決めることは少し変です。しかしながら、進路選択を考える場合は重要でしょう。公務員試験で問われる「知識問題」というのはスキルではありません。暗記です。これは仕事をする上であまり魅力がないものだと僕は感じてます。なぜかというと、試験ではない仕事ではわからないことはすぐ調べられるからです。ネットで探せばすぐわかることをいくら知っていてもその人の能力が高いとは言えません。「技能」を身につけて欲しいのです。それはいわゆる「知能問題」を鍛えることに他なりません。

 

  • 「知能問題は苦手です…」という人に

 先に既に言ったように、みなさんにとってまず鍛えるべきは

「数的処理」「英語」「読解能力」「専門知識」

などの知能能力です。これらは技能であり、長けることでさにかを詮索することができます。苦手であることを自覚しているならばむしろ先に取り組んだほうがいいですし、取り組んで成長しないことはありません。また、「学部一年生の時はTOEIC300点だったけど2年間で900点を取った」という経験は自信につながりますし、(どこの)面接でもそういう這い上がったということはアピールできます。

 

  • 最後に

みなさんにとって公務員というのは熱くなりたいもの・現実問題の福利厚生として魅力あるもの様々かもしれません。しかし、進路を決める時に「合格」に惑わされるのではなく「自分の力を養う」ことを主眼として欲しいと思います。でなければみなさんは立てた目標以上のことはできません。国家総合職の合格を目指す人はその合格以上の力を養えないでしょう。地道に毎日進み続ける中で、今日も一歩昨日の自分を超えたと思えれる日々を歩んで欲しいです。

経済学に興味をもたせてくれるサイト紹介

学部や試験対策の勉強ではどうしても無味乾燥なものに思えてしまうものですが、実際応用上非常に面白い話が転がっているのが経済学。この経済学について、興味を引き出してくれるような教授達のサイトを紹介したい

 

①Econ斬り!!

blog.livedoor.jp

 

大阪大学准教授の安田洋祐先生のサイト。間違いなく既存の経済学に関するサイトの中で最も学生の興味関心を引き出してくれるだろう。ミクロ系の話が中心で、とくにゲーム理論からのマッチングの話は興味深い。ゲーム理論に面白さを感じた人は要チェックだ。学校選択制の話に関する本は面白かったのでオススメ。

 

学校選択制のデザイン―ゲーム理論アプローチ (叢書 制度を考える)

学校選択制のデザイン―ゲーム理論アプローチ (叢書 制度を考える)

 

 

 

②坂井豊貴先生の研究室

toyotaka-sakai.hatenablog.com

 

こちらは慶応大学の坂井先生のブログだ。意思決定理論に関して、噛み砕いた話してしてくれている。先生が書いた本は非常にわかりやすくとくにメカニズムデザインに僕は魅了されかけたものだ。

 

 

マーケットデザイン: 最先端の実用的な経済学 (ちくま新書)

マーケットデザイン: 最先端の実用的な経済学 (ちくま新書)

 

 

メカニズムデザイン―資源配分制度の設計とインセンティブ

メカニズムデザイン―資源配分制度の設計とインセンティブ

 

 

 

メカニズムデザインと意思決定のフロンティア

メカニズムデザインと意思決定のフロンティア

 

 

③父が息子に語るマクロ経済学

http://www.econ.hit-u.ac.jp/~makoto/father_to_son.html

 

書籍にもなっている。このサイトもわかりやすく噛み砕かれている

 

父が息子に語るマクロ経済学

父が息子に語るマクロ経済学

 

 

 

上記の3つのサイトはぜひ一度見ておいたほうがいいだろう。

特に安田先生のは。

 

そのうえで、学んだ知識をもとに日経新聞や省庁のHPにアクセスして興味のある政策などについて読んでいると、経済学の勉強を通してまさに「社会の動きがわかる」ようになったことがわかるはずだ。理論的なことを学ぶだけで満足するのではなく。ぜひどんどん実社会とのリンクを張り巡らしていって欲しいと思う。

目標達成のための所属団体

目標を達成した後や、ひと段落ついたときは次の目標を探すいい時間になる。明確な目標は自分が今やるべきことを与えてくれるし、それによって意識して知識や技術を身につけることができる。その目標は固定されたものである必要はなく、自分をbetterな場所へ連れて行ってくれるものだったらいいと思う。

 

とくに、能力というものは評価しにくい。英語がどれだけできるかが一概にはTOEICTOEFLといった試験ではかれないように、自分のいまの立ち位置を知る客観的な指標というものは必要だ。よく、日経新聞を読んだ方がいいとか、読書した方がいいとか言うけども、そういったものの成果が言葉の端々から伝わったとしても明確な数値や結果としては見えにくいことを考えると投資のしがいもなくなるというものだ。

 

でも、そういう目に見えにくい知識を手に入れたいと思うのであれば、そういう知識を評価する人たちのコミュニティーに参加することが一番いいだろう。試験では点数で評価するか、人は常にどれくらいの問題意識と理解をしているかをコミュニケーションを通して探ってくる。

 

もしあなたが、より政治について知りたいのであれば(たとえ大学4年生であったとしても)政治系のサークルにはいればいい。まぁ、セミナーというものも最近増えているが、恒常的に自分の興味関心について深いレベルで話し合える友人がいる場所をもとめることをしてほしい。

 

「意識」というのは一人では培うのに限界がある。同じ志を持ち、高いレベルで切磋琢磨していける人を積極的に求めなければ、井の中の蛙に気づかぬうちになっていってしまう。そのような活動も努力のうちに含まれると考えて、閉じこもらずにどんどん時間を投資していってほしい。勉強だけでなく、それと実政界のつながりを意識するには人の存在は絶対に欠かせないからだ。