試験直前に考えておくべきこと
とうとう明日は国家総合職の試験日となった。ここまで準備を重ねてきたメンバーも残り1日となるとなかなかに不安感も増しているだろう。往々にして、範囲が広い試験に関しては残り時間が短いほど何をしていいかわからなくなるものだ。そこで、今回はのこりの時間の有意義な使い方と試験当日の過ごし方について話したいと思う。
まずもって、国家総合職の試験は長丁場だ。そこで、集中力を切らさないことのほうがよっぽど重要だと思う。「落ち着いていれば解けた。」「時間があれば・・・」となるよりも、すべての問題に対して同じ力で均等にあたり、いつも通りの点数を狙うことがまず重要だ。
特に第一次試験は択一となっている。この形式において、ある問題を長い時間考え続けるのは絶対に良くない。僕は例えば1分やって答えを導く方策が思いついていなければ絶対に飛ばすようにしていた。
鉄則1
解ける問題(得意な問題)から解く
なんども言われていることだと思うが、固執するのは不安感からくるものだ。まずは確定的な点数、40点満点なら20点をまず確保することを何よりも重要な課題と考えて欲しい。
一般的なことを言ったので、次に教養と専門に分けた話をしよう。まず教養に関して言えば、ご存知の通り知能問題の比重が重くなった。鉄則1に従って得意なものからとけばいいが、一般に知識問題と知能問題では知識問題のほうが解くのが早い。なぜか?「知ってるか知らないかの二択」だからだ。つまり、知っている知識問題こそ最も早く解ける問題なわけだ。後で見直すことをこみにして、すでに見たことある問題や知っていると自分が思う内容ならすぐ答えの選択肢に丸をつけておこう。
流れとしては
1. 知識問題の「知ってる」「知らない」の振り分け
2. 知識問題の「知ってる問題を解く」
3. 知能問題を解けそうな問題から解く
4. とりあえず知識問題の「知らない問題」を消去法で埋めておく
5.全体見直し
ということになる。
鉄則2
明確に解く問題の順番を作っておくこと
では、次に専門科目に行こう。専門科目は一応比重が重くなっている。あまり落としたくはない。僕は経済しか受けていないので経済に偏った話になるが、「計算問題」と「知識問題」にわけることができる。計算については、効用最大化など一発で解けるものからやや複雑な寡占モデルについてまで同じ配分だ。ぼくは暗記よりも計算が得意だったので計算問題を先にやってから暗記問題をある程度適当にマークしたのちに、検算をした。この検算が結構重要な気がする。マーク試験なのですでに答えが与えられているわけで、経済学だと、MR=MCが満たされているかとか、実際に利潤が最大化されている選択肢かどうかを利潤関数に打ち込めば確かめられる。不安な問題で確認可能なものに関しては積極的に検算をしよう。
鉄則3
検算で硬い点数を積み上げる。
ここまでは、試験について書いたが、長丁場となる以上当日の持ち物にも気をつけたい。今日のうちに鉛筆削りと鉛筆は揃えておこう。また、飲み物や簡単な軽食については当日の朝会場に着く前に、できれば家の近くで買っておくといいだろう。会場には早めに行くのがいい。前のほうに並んでおいて、トイレもすぐ入れるようにしておこう。上記のためには、今日の夜は早めに寝て少し早起きすることがいい。試験の勝負は、試験中のみではない。いかにストレスなく、自分を試験に集中させる環境を整えるかが重要だ。
ぼくはそのために、早く終わったら途中退出をした。
終わった問題についてよりも、その次の問題に向けてがっつり休むことのほうが、ほかの受験者に比べて有利と思ったからだ。もちろん時間ギリギリで解く感じなら仕方ない。その上で自分が一番パフォーマンスがいい状況はどうか、今日1日考えた上で臨んでほしい。
みなさんの夢が叶うことを心から応援しています。
実力を発揮できるよう頑張ってください。