【大塚家具】世襲して事業が傾く例は数多あれど、創業者張本人が引導渡そうとするって珍しいよね。

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大塚家具の親子バトルの件、どう考えても娘の方が正しい。まず店に入って住所を書く、ということが今の時代無理。 - マイルドヤンキーにさよならを

 

夫婦喧嘩は犬も食わないとはよくいうけども、身内のいざこざならうちでやってほしい。

上の記事でnectarisさんがいってるけど、今回は娘に軍配が上がりそう。

自分の成功体験にすがって「会員制でやればいい」って考えしてるけども

実はそれが自分の事業の首を絞めることに気がついてない。

 

まずもって最初は会員制でやってのれんの力を高めてから

会員以外にも開放するのは成功する常套手段だと思う。

例えばFacebookってまんまそれだよね。

 


「ファイナル・クラブ」に入れなかったザッカーバーグ « クーリエ・ジャポンの現場から(編集部ブログ)

 

 

ようは

「会員制の特別なグループ」っていうイメージで高級感を植え付ける

→ 簡単には入れないってこと

→ 自分は特別だから入りたい

→ 皆が関心を得た頃に一般開放の道を辿る。

→ 普及

 

もちろん父親の会長が言うように「会員制だから」繁盛していた部分があるにしても

アメリカンエクスプレスのセンチュリオンがあればグリーンカードがあるように段階分けすればいいだけの話で、会員の中にもレベル分けすれば

 

一般客が立ち入りやすい = 今までの高級思考の会員が逃げる

ってことにはならないでしょ。

 

というか、多分娘さんの方もそれくらい分かってるとおもう。

それなのに「家族経営」の上でマスコミの前でいざこざがあることを見せたことで

「あっ大塚家具ってそういう商法なんだ」

ってことをみんなに知らせてしまった。

 

こうなるとブランド力もくそもあったもんじゃない

「今まで大塚家具は会員制のいい感じなところだと思ってたけど経営に必死でIKEAとかニトリをまねようとしてるんだ。」

 

って印象持っちゃうよね?

盛大に自分で築いた城を崩そうとしてる…。

 

 

よく本田宗一郎さんの名言で

「会社は個人の持ち物ではない」とか

「自分の身内は会社に入れない」とかきいて

同族経営に対してマイナスのイメージを持つけど

「同族経営を進めてきた創業者自身が会社を傾けるきっかけになって

むしろ跡取りの方がしっかりしてる」のってあんまり見かけないよね。

 

会長さんは「会員制でうまくいく」という信念をお持ちなら

「同族経営をする」というのをしてきたはずなのだからそっちも曲げちゃダメでしょ。

中途半端にするからいざこざが起きる。

「同族経営」のつもりが

結局「自分の方向性を引き継ぐワンマン経営」だったんだろうなぁ。