大学4年生の時、進路に一瞬だけ官僚という選択肢が急浮上した話。② 一次試験編

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一次試験まで

受けることを決めたので何はともあれ申し込みだ。人事院の国家総合職のページにアクセスして4月頭に申し込みを完了。思っていたよりも簡単な申し込みだった

 

とにもかくにも4月末が試験日なので時間がない。何から手ををつけるべきか…。

とりあえず過去問週見たいのを買ったけどもぺらぺら見ても、自分が昔から興味を持って勉強した内容のカバーでしかなかった。

「ちょっといじってる問題とかあるけど試験中に解けるやろー。」

みたいな感じで完全になめプを決め込んでいた。もともとさほど官僚という物に興味がなかった僕は申し込みこそしたが特段対策という対策をせず、試験日の前日はスマブラをたしなみながら迎えた。

 

一次試験・教養

一次試験の会場は後楽園だった。会場には長蛇の列。なぜか前日の夜一緒にスマブラをしていた大学の後輩がついてきた。基本的に何の情報もない中なので周りの受験生が頭良さそうなと「東大生ばっからしいしみんな東大生なのか…。」と内心がくぶるしていた。

「なんでおれここにいるんや?」

とおもいつつ受験がスタート。

試験時間はたらふく用意されていたのでとりあえず解けそうな問題から攻める。自分は知識問題ではとれるわけないと思っていたので文章読解・英語・数的処理で稼ぐ戦略。文章読解,英語に関しては

「文章の本筋に合わない選択肢」

を削除すれば大体2択になったのを覚えている。

この2択に関して迷ったけども「文章中でそこまでは言及していない」と思う方を削除してマーク。この戦略の結果は後述する結果に現れる。(基本的に英語を読む分に支障はなかった。)

ここら辺の10問に30分くらい使ったかと思う。まぁ時間の方はまだ2時間半くらいあった。正直選択肢で迷ったやつはあとで考え直すことにして

「とにかく短い時間でできるだけ選択肢を絞る」事だけ考えていた。

 

さて、数的処理である。国家総合職の教養試験では40問中16問くらいが数的処理でかなりウェイトがでかい。しかしながら何を隠そう僕は数的処理マンである。中学校受験の時算数が好きで好きで好んでやっていたが数的処理の問題はまさにこのときの問題に似ている。大学二年生あたりから先輩や友人後輩のWebテストを手伝って(本当はやっちゃダメ)いたこともあり、そういうのが演習にもなっていた。

 

そんなこんなで数的処理の典型問題は非常に得意だった。

「基本的に文章にごまかされずに知りたい値を知るには何を使えばいいか」だけ考えて解いていた。一問、円の接線問題で公式とかを完全に忘れていたので後に回したけど他の問題は颯爽と片付けて知識問題へ。この時点で試験開始から50分くらいが過ぎていた。

 

知識問題に関しては本当に対策していなかった。よって基本的に消去法に頼る以外にない。ここら辺では加点は期待していなくてセンター試験を思い出しながら「懐かしー」ってなってた。

 

知識問題の選択肢をだしたところで重点を置いていた知能問題群のちょっと微妙だったところを見直す。

「同じ問題をずっと見てたらどつぼにはまる」というのが持論だが、このときも他の問題を解き終わって見返したことで先程気づけなかったポイントに気づき選択肢を絞った。

 

1時間30分でマーク終了、試験時間が3時間なので残りの時間同しようか迷った。

しかしながら知能問題の方は自身あるし、知識問題は考えてもどうしようもない笑

 

途中退出しよう!

 

朝から何も食べていなかった僕は後楽園のラクーアにあった一蘭に言ってラーメンをたべながら「手応え全く想像つかないと言うか、周りがどれくらいとるのまったく知らないし考えるだけ無駄だな。」とか思いながら替え玉を注文した。

 

かなり長い休憩時間で頭がリフレッシュできたと思っている。

試験会場で無駄に考えるくらいなら途中退出の方がオススメだなと思う。

 

一次試験・専門

さて、教養に関しては割と良かったと思ったので専門試験だ。

3年前期までは経済学をがつがつやっていたが、それからの1年間でほとんどやっていなかったので正直どれくらい解けるもんなのかという不安もあった。

しかしながら「経済学は全般的に得意科目」という自負のもと受験開始。

ミクロマクロ・財政学・金融論・国際経済・統計学の問題だが、結構マニアックな問題があり苦戦を強いられた。とにかく一年間もやってないので文章の選択肢よりも数字の選択肢のある問題の方で加点を狙うしかない。

特段後半の問題に関して時事問題とかはほとんど分からなかった。経済事情とかに関しても「それっぽい」やつしか選べない。この辺りで若干焦る。

専門科目の方も途中退出してさっさと帰るつもりだったがまさかの時間切れ。

得意科目としていどんだつもりであった分、想定外のできなさに驚いた。

んー。難しいと言うか忘れていた+暗記知らないでの減点が中心だな。

こればっかりは答え見るまで分からないと思った。

 

一次試験の結果

数日後に人事院のサイトで解答速報みたいなのがでていたのであらかじめとっておいた自分の解答と照らし合わせてみた。

 

教養  31/40

知能問題・・・25/26

知識問題・・・   6/14

 

知能問題で間違えたのはやっぱり円の接線の話だった。

文章読解系の戦略がぴたりとはまったのを確認して若干のガッツポーズ。

知識問題を捨てていたので仕方ないけど、まぁ及第点の点数。

 

専門   26/40

 

結構全般的に○と×がついていた。とるべき計算問題で結構間違いがあったので

「30点以上」っていう自分の一応の目標が達成できずショックを受ける。

 

 

この時点での感想としては「落ちたかな。」ってのが本心だった。

周りがどれくらいで着るものなのか分からなかったのでとにかく

「自分がとれるであろう専門科目でかなり想定外のミスをした」という感覚が強く残る。

受験を薦めてくれた先輩にとりあえず連絡

 

僕:「先輩。1次試験ですが、あんまりうまくいきませんでした…。自己採点的にはこういう点数です。」

 

先輩:「余裕で受かってると思うで。」

 

僕:「!?」

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よくよく聞いてみるとどちらも6割をとれると安全圏らしい。

 

先輩:「30点はなかなか取る人少ないらしいので最終合格に有利とおもうよ!」

 

という言葉を聞きながらも心は半信半疑。

今年の問題が易化していて、自分だけできてないんじゃないかとずっと思いながら一次の結果を人事院から待った。

 

数週間後に無事一次試験の合格通知が届いた。本当に落ちたと思っていたので思わずガッツポーズ。実は一次試験対策しなかったのは自分なりの力試しがしたかったというのが本心だったので

「大学で自分なりにしっかり頑張れたんだな。」

と望外の結果に喜んだ。合格率がこの時点で20%だったし、大学受験時に差のあった東大生とかも受ける試験でのこの結果は嬉しかった。

 

もやはお腹いっぱい。でも2次が待ってる。なんか「一次試験合格者説明会」ってのもあるらしい。ちょっとは官僚の仕事に興味がわいてきたので言っていることに…。

 

 

③へ続く。