院試と公務員の併願

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二兎を追う者は一兎を得ず

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大昔からいわれるように

「あれも欲しいこれも欲しい」といって狸の皮算用はしてはいけない。

それでも戦略をしっかり立てることによって

「自分がやりたいこと」と「やれること」

の判断をしっかりした上でなら複数個の目標を達成することは可能だ。

 

 実は一兎でした

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ここで問題なのは「公務員試験と院試の対策は異なるのか?」

ということで、つまるところ

「公務員と院試の対策を同時に行うことが可能か?」

ということ。

この答えは、可能。

一般的に知識ベースの問題に頼るのであれば到底不可能に見えるかもしれないが、「院試が受かるレベルにいれば公務員試験に合格できる」というのは十分ありえる。

しかしながら、

「院試に受かるからと言って、公務員の内定をもらえるか?」

「公務員の内定をもらえるからと言って院に入学できるか?」

というのは全く違う話だ。

試験対策自体に関しては既にこのブログの下のような記事

 

総合職合格最短ルートとは? 〜前提知識編〜② - 国家総合職経済対策覚書

 

で述べているように英語・数的処理・専門科目に重点をおけばいいが

「ちょっとした違い」に注目した対策方法については両者の性質の違いを鑑みる必要があるだろう

 

公務員になるために大事なポイント

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勉強ができることが前提だとすると、公務員に実際になる際に求められるのは

「その仕事に本当に興味関心があるか」だといえるだろう。

安定志向だとか、何となく試験に受かったからでは最終的な面接段階でダメ。

しっかり

「前もって説明会等に参加していたか」

とか

「業務内容を理解しているのか。」「公務員になって“何”がしたいのか」

をしっかり持っていることが必要

逆にここをこたえられるのであれば試験が受かっていれば内定は近い

 

院生になるために必要なこと

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大学院という環境は「研究するため」の場所なので当然

「専門科目の基礎的な内容がしっかり理解できているか」どうかが必要。

つまり、ペーパー試験でしっかり点数とれていれば多少面接で印象悪くても(研究テーマをしっかり絞れていなくても)合格できる

だからこそ、専門試験でこけないことが必要

 

また、院生になるのであれば

修士のあと博士にいくのか就職するのか」は明確に考えておいた方がいい

もし博士に行くのであれば公務員と両立する道は捨てた方がいい。

おそらく、最も険しく、もっとも費用対効果の低い道になる。

だからこそ早いうちに腹を決めて学問に没頭した方がいい。

公務員と両立したい人のほとんどは「もう少し勉強してから就職」を考えていると思うのでそのうちではないとは思うけど念のため。

 

EREの活用

 

ERE 経済学検定試験

 

ぶっちゃけ学部時代のGPAとかTOEFLのスコアとか院試にはほとんど(というか全く)関係ない

重要なのは「専門科目の基礎知識」

もちろん基礎と言っても学問の基礎なので数学中心にできておいた方がいい

しかしながら、院試に受かるのを考えるのであればEREミクロマクロでSをとって、その上でゲーム理論マクロ経済学一般均衡についての理解をしておけばいい(もちろん有名どころの論文を読む環境があればなおいい)

 

素養としてはERE

その上で+αを求めよう

ついでに公務員に関してはEREでSとれたら数的処理と英語頑張って財政学あたりをさっとやれば総合職の合格は十分できる。

これに関しては僕の近くの友人や後輩の経験からほぼ正しいと言えそう。

 

ERE対策に関しては

ミクロは神取ミクロ

 

ミクロ経済学の力

ミクロ経済学の力

 

 

マクロは浅子マクロ

 

マクロ経済学 (新経済学ライブラリ)

マクロ経済学 (新経済学ライブラリ)

 

 

あとは過去問ときまくる!

(直近の三回分が入っているので下の二冊で直近6回分の過去問対策をすれば十分)

 

ERE“経済学検定試験”問題集〈2014年12月受験用〉

ERE“経済学検定試験”問題集〈2014年12月受験用〉

 
ERE(経済学検定試験)問題集〈2013年7月受験用〉

ERE(経済学検定試験)問題集〈2013年7月受験用〉

 

 

が一番いい対策方法なので実践してほしい。

 

 結論

どちらも基本的な対策方法は同じなので両立は可能

ただし、

公務員に関しては説明会や業務内容の理解

院に関しては専門科目の基礎理解とできれば研究したい論文の読み込み

 

ただし、院試を目指すレベルであれば公務員試験は英語ができさえすれば合格できる。

専門科目で稼ぐタイプになるのがいい。

間違っても知識問題に走らないように(日本史とか生物とか)